看護師として、外科、泌尿器科、脳神経外科、一般内科、緩和ケアなどの経験を積んだ後、
18年間にわたり腎臓内科(透析センター)で働いています。
看護師の職業を選んだ理由として、人のために尽くすこと、病院の雰囲気が落ち着くこと、
テレビ番組『救急救命病棟24時』が好きだったことを上げ、
それらが単純にカッコイイと感じたと語りました。
そんな看護師の仕事の考え方についてインタビューしました。
看護師の仕事について
Q: 一日の業務フローを教えてください

① 出勤後、最初にミーティングを行います。
② 患者情報を収集し、一日のスケジュールを確認します。
③ 患者の状態を確認し、スタッフからの報告を受けます。
④ スタッフの休憩を調整し、患者さんが無事に帰宅したことを確認。
⑤ 翌日のスケジュールを確認します。
Q: どのようなときに仕事のやりがいを感じますか?

患者さんが「私でよかった」と言ってくれた時や、
後輩が医師や他の人から褒められる場面は、私にとってやりがいを感じる瞬間です。
特に後輩の成長を見ることは、非常に嬉しいですね。
Q: 現在、仕事でどのようなことに悩まされてますか?

共通の目的を持つことです。
透析室スタッフは看護師だけでなく臨床工学技士や医師などチーム医療でなりたってます。
全員のスタッフが同じ方向に向かい、共通の目的を持たせることは難しい課題です。
なぜなら、それぞれ仕事の意義や重要性が異なるためです。
小さな課題に関しては共通の理解が得られることもありますが、
全体の意見を統一しようとするのは容易ではありません。
穿刺が上手くいかないとか、患者さんとの関わりが難しいなど、
業務内容について若い人は悩むんだろうけど。

看護師としてではなく管理者としての悩みになりますね。深いですね。
Q: 仕事をする上でもっとも大事なスキルや考え方は何だと思いますか?

先生、スタッフ、患者さん含めコミュニケーション能力が求められます。
重要なのは交渉術です。
Q: 看護師として大切にしてること、心がけていることは何ですか?

状況判断能力と思いやりです。

状況が刻一刻変わるから、
仕事の判断力が求められるってことですか?

そうではなく、状況を判断してスタッフとコミュニケーションをとることです。
これまでの話しを聞くと、看護師はコミュニケーション能力が重要なことが分かります。
Q: 新入職員や部下へ、どのようなフォローをしてますか?

新入職員を教える立場のスタッフに声かけをしています。
新人指導で気づいてないこと、新人の様子がいつもと違う場合などに、
管理職と新人の間の中間のスタッフに声かけします。
管理職は直接新人とコミュニケーションは取りにくいことがありますので。
仕事のエピソード
Q: 今まで働いてきて一番印象に残っているエピソードはありますか?

緩和ケア病棟で働いていたときに、自分の考え方を押し付けていた気がします。
一生懸命してあげてると思っているときがありました。今となっては違うと気づいているのですが。
今の若い世代にもそういう偏った考え方について、本当に正しいのか気づいてもらえたらと思います。
Q: 看護師という職業で困ったことや難しかったことを教えてください

価値観の違いです。
価値観だったり、世代間ギャップ、育ってきた環境とか、
最近多いのは、看護師を志した理由が違うから、そこからの価値観の違いの差はうめられない。
そこの隔たりですかね。
例えば、収入の安定とか世間体で看護師になった人と看護師になりたくてなった人の価値観は、
大きなずれがあります。

その大きなずれは、仕事のクオリティに反映されるということですか?

思いやりの範囲が変わってきます
患者さんにそこまで私たちがやらないといけないんですか?みたいな

一歩踏み込みすぎてもよくない場面もありますもんね?
踏み込んでほしい場面もあったりします。「自己責任ですよね。」という言葉の重みとか。
「そこまでやる必要ないですよね」で終わるのか、理解して今困っていることに目を向けるのか。
Q: 仕事での失敗談はありますか?

言葉ですかね。なんでスタッフや患者さんにこんなこと言ってしまったのか。と反省します。
結局、言葉は相手がどうとらえるかになるので、
自分が悪気がない一言でも相手がどう思うかまで考えて話さないと、
誤解を招く発言をしてしまいますよね。
Q: 先輩や同僚からのアドバイスで今もつづけてることはありますか?

目配り、気配り。
Q: 看護師として、自分が一番成長したエピソードを教えてください

看護師3年目以降の教育との関わりです。
「これなんでできないんだろう?」とは思わなくなりました。
教えてない私たちが悪いと思えるようになりましたね。人を育てることが成長につながりました。
過去の自分へのアドバイスやメッセージ

信頼は裏切らない。
信頼を得るのは難しいけど結果としてついてくるのはもっと大きい。
信頼されるまでの努力は大変だけど。
過去の自分もずっと思ってることが正解だったことを伝えたいですね。
インタビューまとめ
中堅技士になると、看護師の管理職者と関わることが多く、
職種の違いで意見の相違があると思います。
実際、わたしも中堅技士のころは、他の職種をサポートすることをあまり考えず、
意見がぶつかる場面がありました。
より良い医療を提供するという目的は一緒です。
わたしは、相手の意見を聞き解決するスキルを身につけるのに時間がかかり苦労しました。
そして、このインタビューでのAさんの仕事における貴重な経験や価値観の話を聞くことで、
さらに他職種への理解が深まったとおもいます。



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